4つの時代から振り返るプロフィール

競技者として

ATHLETE

競技に大切な能力を抽出し
それぞれを鍛えるメニューをつくる
「因数分解」という考え方。

小さいときは、特に運動能力が高いわけではなかった。中学時代から陸上競技に打ち込み、当時新しくできた400mの種目で県中学記録を残す。高校進学について、有名な監督が転勤してきた地元の高校に進む。3年間、監督とは近い距離感で過ごす中で、どういう風にトレーニングするのか、どうやって未経験者を全国までいかせるのかを目の当たりにする。いまのトレーニングでも必ず取り入れている「早寝・早起き・朝練習」の基本的生活習慣や、練習日誌も監督から学んだ。キャプテンとして練習メニューを考え、ゼロから強豪校をつくる部作りの経験をする。

日本体育大学陸上部に推薦で入学したのは31人。間違いなく当時の日本のスター選手。しかし、その後潰れていく選手と、記録を伸ばしていく選手にわかれる。生活習慣が整っていない人や、自主的に意識をもってトレーニングしていない人は、一切強くならない。そうかと思うと、インターハイにも出てない人がそこから急に伸びたり。人間の可能性を見る。

大学3年には、部員200名超の短距離ブロックリーダーになり、当時の日本代表陸上監督にトレーニングメニューのセオリーを教わる。それが因数分解の考え方。短距離の100mをスタートスキル、加速走、スピード維持というように要素に分解して、それぞれの要素に対して練習メニューを考える。この考え方は目から鱗だった。また練習メニューを組むだけでなく、選手を選考するようになり、各選手の特性を徹底的に見るようになる。そこで指導者としての力がついていった。

アスリート時代の写真

監督として

HEAD
COACH

まったくゼロの状態からの
部作り、そして全国入賞。
「人」の可能性を一番感じた監督時代。

高校体育教師として陸上部の監督を目指したが、1年目は教員採用試験を失敗。1年浪人して、普通校ではなく特殊学校教員として採用される。肢体不自由の子どもたちの自立に向けた取り組みを、学生時代に学んだ因数分解の考え方で実践。それが、全国初のスキー訓練につながる。

教師4年目で普通高校に異動。学力、生活面で問題を抱える生徒が多く、グランドには草が生えて部活は成立していなかった。そこで、毎日校門で「走らなくてもいい。投げるだけや」と陸上部の部員を募集した。中学校からある種目で戦っても絶対に勝てないので、高校からはじめる「やり・円盤・ハンマー・競歩」というニッチな種目で勝負にでた。すると秋の新人戦で1人の女の子が県入賞する。翌年には4人も県入賞。3年目には部員は70人まで増えていた。ついに4年目で全国入賞と偉業を成し遂げる。

監督時代の写真

経営者として

MANAGER

これまで職人だった人間が、
経営者として組織の作り方を学ぶ。

教員をやめ独立した瞬間から経営のむずかしさに直面する。スポーツはゴールとルールが明確。しかし、人生とビジネスには、ゴールとルールがない。自分で事業をするものの、知識や知恵が圧倒的に少なく、ビジネス書を狂ったように読み始める。借金は4000万円まで膨れてどうにもできない時に、ストレッチポールの原型と出会う。

そこで実際に体験すると、誰でも短時間で身体が緩む。これは絶対に売れると思った。ここから、各学校に体験販売をはじめる。まさに行商。そこでよく喋る先生に一本渡しておくと、まわりの先生に勝手に体験させて営業してくれる。そこから指導者へのセミナー事業を考える。健康グッズだから、どこからか爆発的に売れて、その後売れなくなるのではないかと恐怖があったので、根強いファンをつくる必要があった。様々な仕掛けやプロモーションの効果もあり、順調に世の中にひろがっていった。当時創設した日本コアコンディショニング協会は、既受講生90,000人を超え、今では年間5,000回ものセミナーが全国各地で開催されるようになった。(2018年1月現在)

経営者時代の写真

ミッショントレーナーとして

MISSION
TRAINER

自分の好きで得意なことで、
生きる人を増やす。

どこかで売れなくなる恐怖や閉塞感があり、会社をつくって9年目でセミリタイアを考える。ロールモデルを探していくと、1年のうち2ヶ月ラスベガスで遊んでいる人を紹介される。実際にラスベガスに会いにいき、そこで紹介されたのが、のちのミッショントレーニングのパートナーになるりかさん。この人と組むと、自分が一番好きな「人の成長」に貢献できるかもしれない。そこからコーチングやスクーリングをはじめる。ちょうど、生命保険の営業さんのコーチングをして、みるみる変わり世界一になっていくプロセスを見る。「自分の好きで得意なこと」が見つかった人はこんなに変わるのか。そこで、自分のミッションである「メンター(成功者を育成する教育者)として、もがいている若者に自己肯定感、自己効力感を与える」が明確になっていった。

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